両開きのドアを押して入るとカウンターがある。<br />そこは西部劇の酒場……ではなく図書室だった。<br />桜ケ丘高校の図書部員・望美は今日も朝一番に部室へ行く。<br />そこには不機嫌な頼子、柔道部と掛け持ちの幸治など様々な面々が揃っている。<br />決して事件は起こらない。<br />でも、高校生だからこその悩み、友情、そして恋――すべてが詰まった伝説の不可思議‘部室’小説が電子書籍化!