秩父・大嶽村に暮らす乱十郎。<br />村の若い者を集め「乱鬼党」を作り、日々剣の稽古や畑仕事にいそしんでいた。<br />あるとき、仲間だった由利ノ丞が、乱十郎の態度に腹を立て、党を飛び出した。<br />導かれるように、運命が動きだし、十六年前の事件の真実が明らかになる……。<br />神ならんとする相手に立ち向かうことを決意した、一人の青年が疾走り出す。<br />