安永四年、京都。<br />当代一の絵師を目指す豊蔵と彦太郎は、ひょんなことで奇跡の出会いを果たす。<br />喧嘩しながら才能を認め合い、切磋琢磨し腕を磨く若きふたり。<br />鼻つまみ者の「ごんたくれ」と呼ばれた彼らは、求めた道の先に何を見たか? 京画壇の華やかなりし時代、実在した二人の奇想の絵師をモデルに、芸術を探求する人間の性と運命を描き出した、傑作時代長編。<br />