沢渡留理は亡き父親から引き継いだ会社‘沢渡家具’を守るため、綿密に計画を練って兄とその愛人を、痴情のもつれを装って殺した。<br />偽装工作は完璧だったはずなのに、翌朝、家政婦から、家に強盗が入って兄が殺されたようだ、という連絡を受ける。<br />いったい何が……? 現場に戻った留理は、子供のように捜査に没頭している長身の女刑事と出会った。<br />その女は、花房京子と名乗った――。<br />