昭和初期の小倉。<br />私鉄職員の‘わたし’三輪は、陶器会社に勤める仲間、秋島、久間とともに詩を愛好していた。<br />陶器会社の高級職員・深田の家に集まっては詩論を戦わせるが、3人とも都会的な雰囲気をまとう深田の妻・明子に憧れていた。<br />だがある夏祭りの夜、明子は死体で発見される。<br />事件は迷宮入りとなるが……(表題作)。<br />山中で発見された白骨の謎を追う「山の骨」も併載。<br />