明治6年東京、侍崩れの男・倉田恭介と、10歳の女の子・サキは、縁あって共に暮らしていた。<br />ある日、大罪人だけを狙った連続殺人事件が起きる。<br />まるで天誅を下したかのような犯行に、いつしか人々は、犯人を闇仏と呼んでいた。<br />その闇仏が大渕伝兵衛殺害を予告する。<br />極悪人の大渕を殺すことで、世直しの総仕上げにすると。<br />大渕は自身を守らせるため、用心棒として倉田を雇うのだが……。<br />衝撃のラストに涙する、傑作小説の誕生!!