青木啓太は、しまなみ海道の壮大な「橋」に心惹かれ、土木工学を学ぶため、遠く離れた北の大地にあるH大に入学する。<br />自治寮に入り、大学紹介の活動やフィールドワークのサークルなど、友人たちと青春を謳歌する彼のもとに、母が失踪したと双子の弟、絢太から連絡が入る。<br />あの、どこか抜けていて感受性豊かな母が、なぜ突然消えたのか……。<br />自然豊かな美しいキャンパスで大学3年生となった青年の成長と苦悩を描く、青春の光と影。<br />