新人作家・鳥海昌夫へ処女作の見本を届けるため、笹谷美緒は札幌を訪れた。<br />だが、彼は待ち合わせに現れず、焼死体となって発見される。<br />東京に戻った美緒に、坂本留実という女性から連絡が。<br />その女性は鳥海から文学賞の賞金500万円を託されていたのだった。<br />鳥海の周囲に蠢く怪しい男たちも死の渦に巻き込まれ……。<br />過去と現在が交錯する謎に、壮・美緒が挑む!