芭蕉亡き後、榎本其角は江戸で俳諧の第一人者であった。<br />赤穂浅野家に仕える大高源吾が、絵師を紹介して欲しいと其角を訪ねてきた。<br />浅野内匠頭が、朝廷からの勅使を饗応する役を仰せつかったが、その金嵩を抑えるため、襖絵の費えを百両に押さえたいと言うのだ。<br />其角の仲介で、源吾は、狩野玉燕に襖絵を仕上げてもらったのだが……。<br />俳人其角が見た忠臣蔵を描く。<br />