明治9年の横浜で、瓦斯(ガス)灯の鉄柱に英国人の生首がさらされた。<br />居合の達人にして左足が義足の男・奥井隆之は、親友の仇を追い放浪していたが、連続殺人の背景にその仇がいると聞きつけ、事件の真相に迫っていく。<br />思惑が入り交じる謎の先に、友の復讐を誓った奥井は何を見るのか――。<br />第20回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞の傑作長編!