九州の離島に、この家はある。<br />ある共通の過去を抱える女たちが、世間から離れ、静かに共同生活を送る「グループホーム」。<br />互いの本名や出自も知らないまま、厳しい禁忌のもとに行動する彼女たちの家に、ある奔放な親娘が入居したことで、その日常が大きく崩れていく。<br />女たちが迷いと衝突、葛藤の先に見る地平とは――。<br />話題作を次々ものする著者が放つ、感動長編。<br />(『虫たちの家』改題)