孤島の児童養護施設に入所している網走一人(あばしり・ひとり)。<br />ある夜、島の外に出た職員たちが嵐で戻れず、施設内が子どもたちだけになった。<br />網走は、許せない罪を犯した剛竜寺を殺すため部屋に忍び込む。<br />しかし剛竜寺はすでに殺されていたうえ、片目を持ち去られ、代わりに金柑が押し込まれていた。<br />その後も人殺しを楽しんでいるかのような猟奇殺人が相次ぐ。<br />網走は犯人を推理しながら、自らも殺人計画を遂行していくが……。<br />