不二宮市職員の矢代は、開催が迫った来常湖トライアスロン大会に向けて奔走していた。<br />そんななか水質の異状に気づいた同期の関が、来常湖に検体を取りにいくと言い残して失踪する。<br />関を捜す矢代は、海洋生物学の准教授だという渋川まりに、この湖にオオメジロザメが迷い込んでいる、と聞かされる。<br />6日後には選手たちが泳ぐこの湖に、サメが? サメの姿が確認できないまま、ついに大会当日を迎えて――。<br />