鞠の意匠をあしらった「鞠巾着」が人気となり、安定した仕事をもらえるようになった律。<br />涼太との祝言の日取りも決まり、幸せをかみしめながら、職人の仕事も一生続けていこうと決意するのだった。<br />そんな折、拐かし一味の女の似面絵を頼まれた律は、仕上げた絵に何か引っかかるものを感じて――。<br />恋に仕事に一途に生きる女職人の姿を描く、人気シリーズ第五弾。<br />