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南蛮おたね夢料理

佐久間象山が凶刃に斃れて一年。
江戸時代最後の年号「慶応」の世を迎えた夢屋では、象山が考案した料理〈象山揚げ〉が評判をよんでいた。
横浜から仕入れる堅パンを砕いて衣にした揚げ物だ。
おたねと誠之助は、福沢諭吉の助言も受けつつ、南蛮渡来の新しい食材を進んで取り入れてゆく。
激動の幕末、料理屋を舞台に、江戸の庶民の姿を温かく描く好評シリーズ第九弾。




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