故駿河(するが)大納言(だいなごん)忠長(ただなが)の遺子・松平長七郎と、側役(そばやく)・三宅宅兵衛、田村右平次の主従三人は、紀州大納言頼宣(よりのぶ)の行列を追って江戸を離れ、東海道へ……。<br />道中、幕府覆滅を企てる万字(まんじ)組が長七郎を陰謀へ誘う。<br />痛快道中記。<br />