無銘剣を欲していた十四代将軍家茂は、大坂城で病没。<br />遺志を継いだ小姓小笠原刑馬は、剣を探る旅の途につく。<br />一方、坂本龍馬暗殺を見届けた無銘剣は、転々として沖田総司の腰間にあった。<br />沖田が一刀両断を狙う生涯最強の敵とは誰か? 波瀾万丈の幕末維新期、数奇な運命をたどる一本の無銘剣。<br />物語は西南戦争へと続く……。<br />作者畢生の大作、ここに完結!