順風満帆とも、波瀾万丈ともいえない人生。<br />出張へ向かう新幹線で受けた一本の電話から、すべてが狂い始める。<br />息子に、覚せい剤を使った疑いがあるという。<br />警察に追われる次男、意外な姿を見せる長男、そして――ある秘密を抱える妻。<br />次々と災厄が降り注ぐなか、中年にさしかかった男に家族の意味が問われる。<br />この時代に生きるすべての人へ贈る、著者渾身の一作。<br />