32歳のあさ美は、ナンバーワンキャバクラ嬢。<br />とはいえ、勤務先の「濱乙女」は激安店。<br />繁華街から離れた倉庫街の近く、いわゆる場末だ。<br />実家暮らしの彼女が、タワマン生活を夢見て……。<br />ゴミ屋敷で暮らすおばあちゃん、シェアハウスで出会った男女。<br />高齢化や待機児童など、様々な問題の中で生きる人々を描いた、心温まる連作長編。<br />(『あさ美さんの家さがし』改題)