幕末の動乱の中、困窮した人々による米屋の打ちこわしなど、物騒な事件が続発していた。<br />夢屋でも、次第に食材の調達が難しくなっていく。<br />そんな中でも手に入る材料を工夫した料理で、賑わいを見せていたのだが、料理人のおりきが腰を痛め、おたねはついに見世じまいを決意する――。<br />江戸末期の世を懸命に生き抜く人々の営みを温かく描く、好評シリーズ完結編!