不忍池の辺で口入れ屋『生駒屋』の主人の常五郎が殺された。<br />その場に居合わせ、悲鳴を聞いた指物職人の彦次は、三人の男に襲われる。<br />だが、下手人は奉公人の市助だという。<br />手負いの彦次は、通りかかった益三に手当てされ、匿われた。<br />市助が頑として罪を認めず、姿を消している彦次が鍵を握っていると見当をつけた源蔵は、行方を捜す。<br />騒動の背後には、大きな闇が!