専業主婦の美佳は、夫の大介がいまだにかつての友人たちと遊んでいることに不満を募らせていた。<br />特にその中にいる吾妻智子の存在は、美佳の心をよけいに不安にさせていた「マドンナのテーブル」。<br />円満離婚が成立し、実家に戻った亜希子。<br />ある日、同居中の母親の様子がおかしいことに気付き、病院へ連れて行くと、医者から告げられたのは母の「認知症」だった「夜の森の騎士」。<br />日常の中にある、男と女の微妙な関係性を描いた5編。<br />