ある朝、川越城の外堀に浮かべられた一艘の紙の舟。<br />日ごとに増えていくそれが意味するものとは? 若き茶坊主が謎の解明に乗り出す「紙の舟が運ぶもの」。<br />夜ごと、江戸城大奥で赤子の泣き声がするという。<br />解決を命じられた伊賀組の若者を待ち受ける運命を描く「大奥の幽霊」。<br />東日本各地の城を舞台に、気鋭のミステリー作家らが競作する書下ろし作品全5編を収録!