東京郊外の山間にある別荘に、行方不明だった推理作家・西田操が帰ってきた。<br />西田は初めての小説『完全犯罪』で新人賞を獲得、謎めいた経歴ゆえ「覆面作家」と呼ばれていた。<br />帰還早々、長編小説の執筆に没頭する西田だったが、周囲では怪現象が続発する。<br />その先に待っていたものは――。<br />劇中の小説と現実が錯綜、不可思議な世界に巻き込まれる折原ワールド全開の傑作。<br />