推理作家の恋住木美子は、作品数も収入も知名度も低いが、能書だけはまくし立て、おまけに酒乱ときては敬遠する編集者も多い。<br />だが、そんな彼女にテレビ局から、現代ミステリーについて一席という出演依頼があり、それが大変なことに……自身をパロディ化した「木美子の冒険」をはじめ、ファンタジーやハードボイルドなども収録した傑作短編集!