沼沢ゲタイの氏族長の親族として生まれ、すべてのゲタイを束ねるマッサゲタイ国王の第十一妃となった少女・タハーミラィ。<br />生まれながらの碧眼を「邪視」だと忌まれ、常に目を伏せて生きてきた彼女が、広大なる大地を目にし、王国の理に触れ、やがて戦場にまで飛び出していく――。<br />古代オリエントを舞台に、実在した女王と、四大帝国のうち三国を併呑した「諸王の王」との邂逅、戦乱、その真実を描く、絢爛にして凄絶な一大叙事詩!