戦に焼けた京の町で炊き出しをすることになった新選組、料理ができる者がいない。<br />滅法まずいその粥に文句をつけた菅沼鉢四郎は、原田左之助の命により剣を握らぬ「賄方」として新選組に入隊することに。<br />菅沼は数々の難題に直面しながら、隊士の暮らしや愛憎、組織の矛盾を間近で目にしていく。<br />食べ、生き、戦い、やがて歴史の波間に消える新選組を新視点から描く。<br />