かつて心臓移植を経験している南美希風と、その移植手術を執刀した医師の娘であるエリザベス・キッドリッジ。<br />ふたりにとって縁の深い篤志家の安堂朱海の訃報が届いた。<br />高齢で長く闘病していた彼女だったが、自殺あるいは他殺の疑いが浮上する。<br />誰が、何のために? 弔意のために安堂家を訪れた美希風たちは、名家に伝わる奇妙な因習と、次々に襲い来る悲劇の存在を知る――。<br />精緻に濃密に語られる、柄刀版’国名’シリーズ第2弾!