大学の同僚・松岡から那智勝浦への旅の同行を依頼された和泉夫妻。<br />松岡の教え子達が、江戸時代に行われていた、ある宗教行事を再現させるというのだが、その行事の最中、殺人事件が起きてしまう!(「還らざる柩(ひつぎ)」)。<br />熊野那智、太地、龍神……南紀州を舞台に、旅情ミステリーの魅力を満載した、単行本初収録となる二作品を含む連作短編集! 内田康夫、没後三年特別出版!