福山昌平の母親が死んでからもう二十年以上経つ。<br />ある日突然、昌平は、母が生前経営していたカフェの従業員から、彼には種違いの兄がいることを聞かされた。<br />女としての母の知られざる過去を知ろうと、昌平は数少ない手掛かりを頼りに母の足跡を辿る……。<br />推理小説の手法で、大胆に母の生きざまを探る渾身の自伝的小説!