「週刊タイム」の記者たちが、鋭い嗅覚と執拗な取材で、企業の暗部に迫る事件簿。<br />博多鉄道の社長が、抱えるプロ球団の赤字の責を負って、辞任に追い込まれそうになった。<br />球団の熱烈ファンで社長を敬愛する運転手が、株主総会に出席し、名演説で大反響を呼ぶ。<br />それを契機に、総会屋になった車掌は……(「私鉄騒乱」)。<br />その他、傑作5編を収録。<br />