「船だ……船が復讐に来る」口癖のように呟(つぶや)き続け、狂死した父。<br />母も後を追うように首を吊った。<br />呪われた嘗羅家(なめらけ)最後の生き残り・雄作の元へも’彼ら’はやって来た。<br />一族を根絶やしにするために……(表題作)。<br />母が死んだ生家(せいか)に帰った男を襲う怪異(「骸列車」)。<br />謎の缶詰に隠された恐るべき秘密(「蔵煮」)。<br />研(と)ぎ澄まされた文章が紡(つむ)ぎ出した、純度120%の恐怖譚13編!