慶長五年、関ヶ原の戦いで西軍に与した真田昌幸・幸村父子は敗北し、高野山に蟄居となった。<br />幸村に同行する妻・竹姫と子供たち。<br />だが、高野山は女人禁制の地。<br />妻子は夫と別々に暮らさなければならない。<br />帰るべき実家を失った竹姫たちを待ち受けていたのは、過酷な日々であった。<br />――綿密な取材と厖大な史料を駆使し、戦国武将の妻の視点から描いた長編歴史小説!