成沢東一郎とお紋が助けた、若いごろつきに追われていた娘は、公家の姫君だった。<br />彼女に気に入られた成沢だが、お紋は落ちつかない。<br />一方、お縄にしたごろつきの父親が、息子の減刑を願い、訪ねてくる。<br />はねつけたものの、この男は吟味方与力の覚えもめでたいという請負師の京春屋。<br />心配する周囲をよそに詮議を続ける成沢だったが、その息子が頓死してしまう――!