「南町奉行の隠密」となった元船頭の沢村伝次郎は、奉行の命で座頭殺しの下手人とされる浪人二人の探索をすることになった。<br />一方、伝次郎の小者をしている粂吉は、探索の傍ら、たった一人の身内の姉を失ったおゆうに、情をかける。<br />まったく別の二つの事件が重なりあった時、すべての真相が明らかになる! 涙のあとに爽やかさが残る稲葉稔の傑作シリーズ第七弾。<br />