瀬戸内一の船匠と称えられる嘉右衛門。<br />しかし、自信を持って造り出した七百石積みの大船が時化で沈没、右腕と頼む弟・市蔵や大勢の船子を失ってしまう。<br />失意の嘉右衛門は河村屋七兵衛からの千石船建造の依頼を断るが、息子・弥八郎はそんな父を詰り、嘉右衛門は弥八郎を義絶する。<br />弥八郎は、一人、千石船建造に取り組むことを決意するが……。<br />