――世界は全てを湖に依存していた――。<br />選ばれた〈潜人〉であるセリは隊を辞め、弟を探す旅に出ていた。<br />辺境の邑で出会った少年・レンに「待っていた」と言われ驚くが、彼の邑では、湖から油をくみ上げる櫓を直すため、潜人の派遣を要請していたのだという。<br />セリが修理を買って出ると、邑長は三日間の期限を通告した。<br />疑問に思いながらも承知したが――。<br />エブリスタ「次に読みたいファンタジーコンテスト『神様』」大賞受賞作。<br />