須藤が死んだと聞かされたのは、小学校中学校と同窓の安西からだ。<br />須藤と同じパート先だったウミちゃんから聞いたのだという。<br />青砥は離婚して戻った地元で、再会したときのことを思い出す。<br />検査で行った病院の売店に彼女はいた。<br />中学時代、「太い」感じのする女子だった。<br />50年生き、二人は再会し、これからの人生にお互いが存在することを感じていた。<br />第32回山本周五郎賞受賞の大人のリアルな恋愛小説。<br />