「われわれは何故ミステリを読むのか? 何がかくもわれわれを魅了するのか? 本書は、スリリングな謎解きの記録だ。<br />全編が興奮のクライマックスである」(有栖川有栖)。<br />ミステリの長い歴史は、絶えず正統性から逸脱しようとする「歪み」獲得の歴史だ。<br />トリックや趣向のパターンを精緻かつ執拗に分析しつくした、根源的にして野心的な長編文芸評論。<br />第4回本格ミステリ大賞と第57回日本推理作家協会賞をW受賞した名著!