九十九字屋店主の冬吾が、蔵に入ったきり姿を消した。<br />どうやら蔵から逃げ出したあやかしを追っているらしい。<br />るいに助けを求められた冬吾の兄で神主の周音は、犬猿の仲の弟を探しに向かうのだが……。<br />(表題作)るいを見初めたという大店の若旦那との縁談が舞い込んだ。<br />見合いの日、店の守り神だと名乗る童女がるいの前に現れて――(「片恋」)。<br />好評シリーズ第八弾!