時は天正六(1578)年。<br />伊勢国を治める織田信長の次男・北畠信意は隣国・伊賀国への侵攻を計画していた。<br />いち早く察知した伊賀国人たちは、防衛戦の準備を始めるが、内通者の存在が疑われ、戦の帰趨は読み切れない。<br />しかも相手は大軍だ。<br />四万四千対三千という絶対不利の戦いに生き残りをかけて挑む伊賀国人の戦術と駆け引きは、どのような結果を導くのか。<br />史実の裏で運命に翻弄された若武者たちを描く、著者初の長編歴史小説。<br />