江戸の町に『馬律流』という武術を伝える道場があった。<br />その主人・紗六新右衛門の長屋に『唯力舎』という変わった貼り紙がある。<br />そこでは一瀬唯力という男が「黒字になった時から一年間、儲けの一割を報酬」として支払うことを条件に、経営指南をしてくれるという――。<br />唯力と新右衛門をはじめとする仲間たちが知恵と勇気を振り絞る、青春時代小説!