母一人子一人で育った真子は、夫・康生の転勤に従い、絵本の出版社を退職し、大分で暮らしている。<br />優しい両親となり、理想の家族を作りたいと思っていた二人は、子どもを待ち望んでいたはずだった。<br />が、ある日声をかけてきた男子高校生・高木と知り合った真子は――。<br />様々な思いを抱え、自分の本当の幸せに辿り着くまでを描く、巡り会いと再生の物語。<br />