闇御庭番菅沼外記は、水戸藩主徳川斉昭から老中水野忠邦の推し進める上知令に関する探索を依頼された。<br />上知令は海防政策の要、その成否が水野の改革と権力の行方を左右する重要な政策なのだ。<br />そんな中、帝の御落胤という姫・雛子が江戸にやってきた。<br />上知令を巡り、雛子を利用し朝廷を味方につけようとする者らの暗躍が始まる。<br />史実に着想を得たシリーズ、佳境へ。<br />