周囲にお膳立てされるままに祝言の日を迎えた小萩と伊佐。<br />鎌倉から両親と祖父母もやってきて、賑やかな宴が開かれた。<br />喜びを噛みしめる間もなく、見世の仕事に加えて、近所付き合いにも悩まされる日々――。<br />そんな折、山野辺藩留守居役の杉崎から、藩の顔となる新しい菓子を考案してほしいという大きな仕事を命じられる。<br />小萩の新妻ぶりも楽しいシリーズ第九弾。<br />