小学生の頃、想いを寄せていた同級生が亡くなった。<br />迎梅(インメー)は死への思いに囚われながら、レズビアンである疎外感に苛まれて生きていた。<br />高校時代の淡い恋、そして癒えない傷。<br />日本に渡り、名を変え、異なる言語を使う彼女を苦しめ続けるものとは何なのか――。<br />第60回群像新人文学賞優秀作にして、芥川龍之介賞受賞作家・李琴峰のデビュー作。<br />