ニューヨークで15年ぶりに友人と再会したカメラマンの守屋は、生まれ育った長野県の諏訪で過ごした高校三年生の一年間を思い出す。<br />想いを寄せていた宮坂木綿子の病。<br />東京へ出たものの目的を見つけられない先輩の姿。<br />そして自分自身の曖昧な未来……。<br />カメラマンとして活躍する著者が、誰もが経験する若さゆえの甘くて苦い日々を描いた青春小説。<br />