罪人として引っ立てられていく女の目に、小次郎は強い衝撃を受けた。<br />その訴える目に突き動かされ調べてみると、金貸しの婆さんを殺した嫌疑がかけられているという。<br />現場から立ち去る女を見たという証言もあり、罪は明白に思えたが、取り調べは難航していた――。<br />纏屋に間借りする浪人・牙小次郎。<br />道理の通らない悪行は、この男が見逃さない!