脇役俳優の私は、プロデューサーの頼みで、幼少期に出会った’おじさん’を題材に舞台を手掛けることに。<br />彼が何者だったのかを調べ始めると、所有品と思しき古いトランクが見つかった。<br />そこから、おじさんがとある怪事件に関与していたと判明し――。<br />私が辿り着くのは家族の歴史か、自身の出生の秘密か。<br />人生の意味を問う、異色の幻想譚。<br />