天明八年の正月、吉原にある引手茶屋の沽券が次々売り渡される事態が発生。<br />吉原乗っ取りを懸念する会所の面々と神守幹次郎は、店を売り姿を消した茶屋夫婦の行方を追うことに。<br />やがて幹次郎たちは、巨漢の武芸者を引き連れ、沽券を買い集める黒幕の年寄りに辿り着く。<br />吉原乗っ取りを策する真の狙いは何か? 敵を追い、決戦は真鶴の海、船戦へと持ち込まれる!